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労働基準法改正について [社会っぽい]

 2/7付 日経記事 『働き方改革は足踏み 残業代割増 先行導入』より。だいぶ前の記事だが。
 「参院選配慮にじむ」。にじむのは間違いない。というより見え見えでイヤになるくらいではあるが。
 こっちが見え見えなら、参院選後はホワイトカラーエグゼプションが導入されることも見え見えといえよう。

 まあそんなことは些細ないつもの日本の政治の情景だ。

 それよりもこの記事で気になったのは産業界の声として紹介されているものだ。
 『スーパー最大手のイオンは「残業代割増で長時間労働が是正されることはない。むしろ残業が増える懸念がある」と指摘。伊勢丹は「場合によっては人件費負担が重くなり、業績にも影響する」とみる。』つまり残業代を減らしても残業は減らず、かえって増えてしまう、といっているが、それは変だ。残業も含めて労務管理をやるために会社は組織も権限も持っているのに、残業代を割り増したら残業が増えてしまう、というのは責任ある労務管理ができていない、ということだし、「人件費負担が重くなり」、という言い方もやはり管理できてないことを示すとともに、結局は金のことを心配している、逆にいえばそれだけ健康に悪影響があるとされるだけの残業が常日頃から行われていることがよくわかる。
 そんななかでホワイトカラーエグゼプションが導入され、それがやがて対象範囲をなし崩し的に拡大されていった場合に、総じて労働時間が減るのか増えるのかは自明の理ではなかろうか。
 だいたいバブル時に競って導入したフレックスタイムだって、会社によって廃止されていく方向すらあるなかでホワイトカラーエグゼプションが多様な働き方に対応するため云々といったって、そういうところに経営者の真意があると信じる呑気者はそれほどいまい。
 そう考えると、へたにこんな残業代割増が通ると、選挙後当然の帰結としてホワイトカラーエグゼプションが導入されるであろうから、それにどうせ残業代割増したってサービス残業で消えてなくなる可能性が高いなら、こんなトロイの木馬のような法案は通らない方がよくはないだろうか?

 それにしても今回の提案で訳のわからないのが、それでも労務管理や健康管理がそれなりになされているだろう大企業に比べて中小企業には残業代割増の猶予期間を設けるというのは、経営の都合という、人間の健康にとってはどうでもいい部分を除くと、いったいどういう合理的な理由があるのだろうか?中小企業の人たちの方が運動不足の大企業の社員より体がじょうぶということ?それは、そうかもしれないが・・・

 もうひとつ、いろんな人がホワイトカラーエグゼプションを「残業代ゼロ制度という誤解」を受けている、といっているが、なにを根拠に誤解といっているのだろうか?いや、確かに残業代ゼロ制度というのは誤解かもしれないが、そのうちサービス残業合法化制度ということにはなるんじゃないかという気がしてならないのだが。気がしてならない個人的な根拠はあるが都合により敢えて言わない。

 ところでこの法案は今はどうなっているのか知らないのが、情けない。


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